転職における最初の難関が「企業選び」です。「良い企業にエントリーすればいいだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、この企業選びでつまずくと、転職にかけられる時間を無駄にしたり、転職後に後悔したりする可能性もあります。

では、どのような視点で転職したいという企業を選べばいいのでしょうか? 以下の3つから、どれかひとつを選んでみてください。

  • 給与や待遇がいい企業を選ぶ
  • 社員の裁量が大きく、仕事のやりがいがある企業を選ぶ
  • 社員に優しく、働きやすい企業を選ぶ

これらは企業選びの視点としてどれも正解であり、またどれも間違いであります。というのも、転職先の企業選びは人それぞれだからです。

転職先の企業選びは“人それぞれ”で構わない!

世の中にはいろいろな働き方があり、理想の働き方・希望する働き方も十人十色です。「仕事がきつくてもいいから高い給与を得たい」「自分の時間を大切にしたいから残業が少ない仕事がいい」「ノルマのない仕事であれば、給与がある程度少なくてもかまわない」などさまざまでしょう。また出産や子育て、親の介護など人生のイベントに合わせて変わることもあります。

そして、今これを読んでいるあなたが転職を決意したのも、このような“理想の働き方”が現職では実現できないからだと思います。ここまで書けば、転職の企業選びに必要な視点がわかってきたのではないでしょうか。そうです、転職先選びに必要な視点とは、

現在抱える不満を解消して、理想の働き方を実現できる会社かどうか

なのです。したがって、「給与の高さで企業を選ぼう!」「社員を大切にしてくれる企業を選ぼう!」といった単独の視点だけで企業を選ばせようとするアドバイスに耳を傾ける必要はありません。あくまでも、「自分が理想とする働き方をその企業で実現できるかどうか」が大切です。

理想を追い過ぎて「あれもこれも」に陥らないために

とはいっても、完ぺきにあなたの理想を満たす企業を探すのは困難です。「10~18時勤務で土日完全休暇、ノルマもない簡単なPC作業で年収800万円」という仕事がないのと同じです。

そのため、不必要に理想を追い過ぎず、実現したい働き方の優先度をつける必要があります。現在抱えている仕事への不満と照らしなわせながら、以下のリストから特に優先したいものを3つほど挙げてみましょう。

  1. 自分がやりたい仕事ができる
  2. 自分の経験・専門性が生かせる
  3. 責任のある仕事ができる
  4. 社風が自分にマッチしている(活気がある、アットホームであるなど)
  5. 仕事の成果が正当に評価される
  6. 順調に業績が伸びている
  7. 経営者が魅力的である、将来の戦略に賛同できる
  8. 雇用が安定している(倒産や失業の心配が少ない)
  9. 給与や福利厚生などの待遇がよい
  10. 大手/中小/ベンチャー企業である
  11. 通勤に便利な勤務地である

3つ選んだら、それを軸にして企業を選び、実際にエントリーしていけばいいでしょう。どれを優先させても間違いではありません。大切なのは、選んだ優先事項によって自分の理想の働き方が実現できるかどうかなのです。